迷宮遡行

 
迷宮遡行 (新潮文庫) 

 

迷宮遡行 (新潮文庫)

     

  • 作者: 貫井徳郎
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  • 出版社/メーカー: 新潮社
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  • 発売日: 2000/10
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  • メディア: 文庫
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この本の著者はかの有名な『慟哭』を書いた方です。
慟哭が面白かったので、読んでみようと思ったものです。
(ネタバレあり)
 
 
 
 
主人公は、気が弱く頼りなく会社もリストラされたばかり。
そして奥さんが突然書置きを残していなくなる。
頼りない主人公だけど、奥さんを思う気持ちは多大であり、
探すことを決意する。
そして、どんどん裏の闇の世界へと巻き込まれていく。
 
そんなお話です。
うーん、どう評価していいのかな。
サクサク読めます。
話がつながったときは、『あぁなるほど』って感じです。
 
ただ、主人公の親友がとてもいい人なのに殺されてしまったり、
電話帳で家を探すにしても、最近は非掲載が多いのでは?
と、腑に落ちない思いはします。
 
 
そして、、、
何よりも、、、、
 
 
後味が悪い・・・。
 
 
私は、バッドエンドってダメなんです・・・。
ハッピーエンドとはいかなくても、スッキリするものがいい。
でもこの話って、、、絶望しか残らないなぁ。。。
 
話の作り方や、終わり方は好きなんです。
主人公が過去の楽しく語っていた思い出で終わるので。。。
でも、結局主人公は敵を殺してしまうし、
自殺を選んでしまうだろうし・・・。
 
やるせなさがたくさん残るお話でした。
でも、グイグイ読ませてくれます。
ハードボイルドが好きな人にはお勧めです。
 
また、普通の頼りない主人公が行動的になっていく様も面白いです。
でも、、、
これは最後がいやだなーって思う一冊でした。
 
 
貫井さんの書き方、表現はとても好きなので、
また他の本にチャレンジしたいと思います。
 
 

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