~五部構成でお送りいたします~
序章
ジャズはそんなに聴かない私が唯一好きな御方。
そんな御方のライブ・ブルーノート東京に行って参りました。
初ブルーノートなので、かなりドキドキ素人丸出しです。
友達と迷いながらやっとたどり着き、番号を呼ばれ店内へ・・・。
102番だったので、すでに店内は結構な客数。
キレイな店員さんが場所を選ばせてくれました。
全体が観えるところ~、でも場所的には遠い・・・。
相席なので、隣にはダンディな老紳士が(いかにも常連?)いました。
後ろはカウンターになるので、私は何も考えずに通路側に、友達は中側に座りました。
この判断が、あとになって大変な事態になったんですね。。。
第一章
席に落ち着き、私はカルーアビール、友達はハイネケン、
そのほかイカの揚げたやつや、イチジクにブルーチーズ乗せたものを注文した。
このイチジクのやつはとても絶品だった。友達もイチジク嫌いなのに、
美味しいと豪語していた。ブルーチーズも最高♪
そんな談笑をしながらもドキドキしながら待っていた。
第二章
突然館内が「パチパチパチパチ~~」と拍手で沸きだった。
後ろを振り返ると、なんと私の後ろの通路を通って、
ミシェル・カミロさま(P)
チャールズ・フローレスさま(Ba)
クリフ・アーモンドさま(Dr)
通っていかれました。
「いやぁぁあぁ~~~~~~~~」心の中では大暴走。拍手の嵐。
席に着くや、演奏をし始めました。
すでに舞い上がっていてあまり覚えていませんが、
指使いには絶句してしまいました。
ピアノをやっている自分としてはありえないモノを見たというか・・・。
とにかく、すばらしかった。それしか言いようがありません。
そんな至福の時を過ごしました。
第三章
曲が全て終わり、御三方退場。そのときに、みんな握手したりパチンと手を打ったり、
『あ~握手したい、したいけどどうしよう』実は恥ずかしがりで度胸もなく、
ダメだぁと思っていたら、隣のダンディなおじ様がミシェルさまと≪パチンッ!≫と
手を叩き合わせてました。
ああぁ~、いいなぁと思ってちょっと悲しかったです。
しかし、、、、
最終章
拍手喝采の中、アンコールに御三方現れました。
「きゃーーーーーーー」
しかもアンコールの曲は私の好きな曲の3つに入る曲でした。
超ノリノリのままアンコールも終了し、またもや御三方退場・・・。
『あああぁ、ここで勇気を振り絞らないとどうにもならないぞー』
とココロの声が叫び、丁度後ろの通路を通る時に手を差し出しました。
すると、ミシェルさまはグッと握り返してくれました。
・・・・・・♯★♭♪♂☆♀♯♀♪★♭☆♂・・・・・
ほんの一瞬のことでしたが、嬉しくて、嬉しくて。
その後、友達の前で涙を流してしまいました。もちろん嬉涙。
心の中でピアノの師と呼んでいる方、しかも世界レベルの方の視界に入った、
手を握ってもらえた、それだけでもう泣けてきてしまって・・・。
しばらく、涙流してました。 友達は見守りながら笑ってましたが。
エピローグ
その後余韻を楽しみつつビールを飲み、感動のまま帰宅しました。
今度来日したときは、絶対に良い席を取るために、会社休んで整理券取ってやるー
と固く誓いました。